メシアンへの愛と遙かなる青春の染み priem wind ensemble   

2013年2月3日 @かつしかシンフォニーヒルズ モーツァルトホール

バッハ/シェーンベルク/隠岐徹:前奏曲とフーガ(BWV552)よりフーガ
一柳慧:poem rhythmic for wind ensemble
メシアン:異国の鳥たち
寺井尚行:thread for wind orchestra
ドビュッシー/佐藤正人:海ー管弦楽のための3つの交響的素描

近藤麻美(ピアノ)
隠岐徹/priem wind ensemble


吹奏楽の音楽会に行ってきました。アマチュアの団体なのでここに載せるのはどうしようかなと思ったのだけど、素晴らしかったし、無料の音楽会ではないので書くことにしました。

吹奏楽の音楽会に行ってきました。聴き始めたとたん涙が出たのは、高校の吹奏楽部の音楽会に好きだったホルン吹きの人を観に行って以来という、忘れていた酸っぱさをうっかり思い出してしまったからかなぁ。わが青春の染み。吹奏楽にはオーケストラにはない独特の音色があるのですね。それがじーんときてしまった。最初のフーガを聴いたときには、それほど上手い団体だとは思わなかったんだけどね。なんか恐る恐る音を出しているところもあったような感じで、上手く吹かなきゃっていう音が聞こえました。
一柳慧さん(オノヨーコさんと一時結婚してらしたのね)の曲は、もっと現代音楽っぽいのを予想してたら、分かりやすい音楽だったのでちょっと肩すかし。吹奏楽の曲って、最近書かれ続けてる音楽でも,分かりやすい音楽が多いですね。演奏団体がアマチュアが多いからかしら。そこがちょっと、クラヲタ、プチ・コンテンポラリー音楽好きのわたしには不満なところ。オーケストラや弦楽アンサンブルの音楽と肩を並べる作品が少ないように思えるんですね。クラヲタさんと吹奏楽ファンの間には飛び越えられない溝がありそうだし。管楽合奏を弦楽合奏が中心になるオーケストラのように扱ってしまうのが良くないのかしらね〜。クラシック作曲家の中にもモーツァルトやシュトラウスとか管楽合奏のための曲を書いた人はいるけど、あまり吹奏楽の音楽会では採り上げられないし。あっホルストはわりとよく演奏されるのかな。

という、もやもやを晴らすようにメシアンの「異国の鳥たち」。そう言えば,メシアンにも管打アンサンブルの曲いくつかありますね。ピアノは近藤麻美さん。わたしもメシアン大好きですけど、このアンサンブルのメシアン大好きっぷりも半端ない。ウェブ・サイトには、特集ペイジまであって、なんと!出てくる鳥の姿と鳴き声が見聞きできる!(外部リンク) この曲をやろうという意気込みが感じられます。演奏も、技術的に難しい曲だと思うけど、かなり練習したのでしょう、音にする以上のものが聞こえてきました。もちろんアマチュアだから完璧とまでは言えないものの、メシアン愛を楽しめました♡最後が3拍子になっていたのがちょっともったいなかったけどね(ぐびっ。細かい。メシアン愛ライヴァル意識丸出し)

休憩の後は、寺井尚行さんの「thread」という曲です。今日は何故か日本人作曲家の作品名が英語で、外国の作曲家の作品が日本語訳で曲名が付いていたのが面白いです。調性がないようであって,メロディがないようであって、リズミックで,とっつきにくそうに見えて分かりやすいツンデレタイプの曲。すぽんと終わってしまって余韻が残る。小太鼓かっこいいよね。

最後のドビュッシーはほんとびっくりした。こんな繊細な曲、吹奏楽に編曲したらどうなるんだって思ったら、めちゃくちゃいいじゃない。これはとても良い編曲。オーケストラとは音色が変わってるけど、海の景色はちゃんとそのまま。ちゃんと、ドビュッシーの香り。さいごはもうちょっと、はっちゃけて欲しかったけど、ここまで緻密な演奏を成し遂げた演奏者たちに大拍手。学校のクラブでもない、プロを目指すアマチュアでもない、社会人のアマチュアのサークルでここまでできるとは。ひとりひとりが音楽が好きで,練習が好きで、目標がはっきりしていて,優れた指導者にも恵まれているのでしょう。なんだかとっても羨ましくなっちゃった。わたしも楽器ができれば、こんな仲間と音楽したかったな。

priem wind ensembleの演奏、ウェブ・サイト(youtubeへリンク)から聴くことができます。次の音楽会の情報はまだないのだけど、ぜひまた聴きに行ってみたいです。
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by zerbinetta | 2013-02-03 22:22 | 吹奏楽

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