シベリウス愛好国   

わたしはシベリウス大好きです♡あるときは、ヴァイオリンのための小品やピアノ伴奏の歌曲をコンプリートしようと集め始めたくらい(すぐ挫折したけど)。でも、今でもずっと、交響曲の第6番は大大大好きです。7番も。
でも、シベリウスが愛好されてる国って(ヴァイオリニストの大きなレパートリーになってる協奏曲を除く)、実は本国(と多分スカンジナビア半島の国々)以外には、イギリスと日本くらいじゃないかと思うのです。そんなに演奏されない。シベリウス好きとしたらシベリウス愛好国にばかり住めたのはラッキーでしたね。特にイギリスはシベリウス人気が半端でなく、わたしがロンドンに住んだたったの4年の間に、交響曲の全曲演奏サイクルが2回、その他にもよく演奏されてましたから、あの聴く機会のあまりない名曲、交響曲第6番♡を5回くらい聴きました(演奏されればいそいそ聴きに行くせいもあるのかも知れませんが)。7年間のUSでシベリウスの交響曲を聴いたのは、たった3回、「クレルヴォ」と第1番、7番。全てヨーロッパからのオーケストラ、そのうち2つは北欧。

ヨーロッパでも大陸の方では、あまり演奏されないようです。ベルリン・フィルなんかは、一時期イギリスでも活躍していたカラヤンは演奏してたし(カラヤン、イギリス時代にイギリスでの音楽を勉強したのではないでしょうか。ホルストの「惑星」を広めたのも彼ですよね)、イギリス出身のラトルさんも振ってます(USで聴いたシベリウスのひとつがラトルさんとベルリン・フィル)。イギリスでも、イギリス人や北欧系以外の指揮者がシベリウス(また言いますがヴァイオリン協奏曲以外)を採り上げることはめったにありません。アバドさんやムーティーさんがシベリウスを演奏したという話は聞かないし、アメリカ人指揮者は、演る人と演らない人に分かれそうです。

シベリウス好き、北欧もの好きが多くいる日本から見ると信じられないくらいですが、シベリウスのような確固とした評価のあるように思える作曲家でも、まだ、ローカル色が濃いのですね。それにしても、シベリウス好きが多い外国、日本人とイギリス人って似てるのかしら?同じ島国?律儀で真面目なところ?(イギリス人が?って思うかも知れないけど、わたしの見た感じ他の国々の人に比べるとかなりそうね)

こうして考えると、交響曲の分野で、多くの国で受容されてる作曲家の作品って、元々交響曲が育った独墺(と元々数は少ないけどフランス)以外の作曲家ではほんと少ないですね。シベリウスは入れていいと思うけど、イギリスのエルガーは微妙だし、アメリカの作曲家は全滅。ロシアは以外と頑張ってチャイコフスキーやスクリャービン、ラフマニノフ、タコ。ううん、日本のが外で受け入れられるのはかなり難しそうだな。チャンスがあるとしたらイギリスか。世界制覇を企むためには、まず、イギリスのオーケストラの首席指揮者を日本人がひとつ取ることね。話はそれから。
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by zerbinetta | 2013-06-20 23:21 | 随想

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