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楽長就任おめでとうございます!! はいどん楽遊会その十二   

2014年10月26日 @雑司ヶ谷拝鈍亭

ハイドン:弦楽三重奏曲ハ長調、ト長調
     フルート三重奏曲第2番、第1番
     弦楽三重奏曲イ長調、フルート四重奏曲ト長調

菅きよみ(フルート)、竹嶋祐子(ヴァイオリン、ヴィオラ)
荒木優子(ヴァイオリン)、鈴木秀美(チェロ)


新交響楽団のあとは地下鉄でささっと移動して、雑司ヶ谷拝鈍亭ではいどん楽遊会。1000円〜の木戸銭で、プライヴェイトな雰囲気で一流の音楽家さんたちのステキな演奏が聴けるのってほんと、嬉しい。お寺にだって通っちゃう。(お住職さんの道楽(?)でやっているので宗教性は全くありません)わたしもお金持ちになったら、自分の家で若手の有望な音楽家を呼んで音楽会やりたいな。まあ無理だけど。

まず、主催の住職さん(お名前失念)から、鈴木さんが、雑司ヶ谷拝鈍亭の終身楽長(がくじゃなくてらくちょう。楽遊会だから。(わたし、がくゆうかいだとずっと思ってました))に就任したとのご挨拶。ある意味お遊びだけど、遊びこそハイドンらしいし、愉しくなって行きそうでいいね。鈴木さんおめでとうございます!ぱちぱちぱち。

今日はフルート三重奏をメインに据えたプログラム。フルート四重奏ならモーツァルトのが有名だけど、フルート三重奏って。バッハの「音楽の捧げ物」のトリオ・ソナタが似てるのかな?

でも、まずは弦楽三重奏。はいどん楽遊会でいつも思うのだけど、演奏自体はとても真剣なんだけど、プライヴェイトな空間のせいか、演奏者がリラックスしていて会場の雰囲気もとてもあずましいの。もちろん、音響なんかはちゃんとしたホールには敵わないんだけど、でも室内楽ってこんな音楽だよね。ハイドンの弦楽三重奏曲は初めて聴いたけど、やっぱり、ハイドンらしくて、弦楽四重奏よりも少し気楽で、とてもステキでした。ちなみに、ヴァイオリンが2本と、チェロの変則(?)編成。っていうか、多分、ハイドンの頃ってこの分野の黎明だから、本来はこういう編成だったのかな?

フルートが入っていよいよフルート三重奏。古楽のアンサンブルだから、もちろんフルートは木管のキーのないの。フルートが入ると華やかになるんだけど、でも、木の楽器のせいか音色が柔らかで、高い音なのにソプラノを聴いているというよりメゾのソットヴォイチェ。これが、弦楽器に溶け込んでとってもステキなのよね。菅さんもBCJのメンバーとしていつも一緒に演奏している仲。気心の知れたアンサンブルは、優しくもあり、すうっとさざ波を立てたりして、音楽を会話のように楽しんでるのがいいの。わたしもエアお茶を飲みながら一緒に会話を楽しんでるみたい。

弦楽三重奏曲をもう1曲挟んで、最後は、フルート四重奏曲。なんかとっても珍しい作品で、鈴木さんもハイドン・マニアの住職に教えられるまで知らなかったそう。曲の出来としては、三重奏の方が良いような気がしたけど、きれいな佳曲でしたよ。今日は全部長調の曲で、気分も爽やか。とても良い時間を過ごせました。鈴木さんの楽長就任を機に、この集いが愛され末永く続きますように。ハイドンにはまだまだ演奏を待ってる曲があるのですから。ハイドンが多作家でよかった♥

by zerbinetta | 2014-10-26 23:55 | 室内楽・リサイタル

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