学校って好きかも 東京藝術大学奏楽堂モーニング・コンサート第12回   

2014年11月27日 @東京藝術大学奏楽堂

ドルマン:フローズン・イン・タイム
ブラームス:ヴァイオリン協奏曲

石若駿(打楽器)
三輪莉子(ヴァイオリン)
ダグラス・ボストック/藝大フィルハーモニア


この間聴いた、藝大シンフォニーオーケストラがとっても良かったので前から気になっていた、東京藝大の公開学内コンサート、モーニング・コンサートに都合を付けて行ってきました。朝11からの音楽会。主に学生のソリストをフィーチャーして行う協奏曲の音楽会です。第12回ですが、これは今年の。また新学期から第1回と数え直しです。実は、今日演奏する藝大フィルハーモニアって、名前がこの間と違ってるんだけど、それには気がつかないで、学生のオーケストラだと思っていました。そしたら違う。芸大の教師や研究員からなるプロのオーケストラです。それをバックに、学生に協奏曲のソロを弾かせる機会を与える音楽会、と言えそうです。先生の伴奏で弾く学生。結構緊張しそう。
今日は、打楽器のソロとヴァイオリンのソロ。プログラムの楽曲解説はご本人たちが書いています。

「フローズン・イン・タイム」は、1975年生まれのドルマンさんの作品(打楽器協奏曲にはそもそも古い作品はないですね)。3つの楽章それぞれに「インドアフリカ」「ユーラシア」「南北アメリカ」と大陸の名前が付いています。そのイメジ?
わたし、打楽器フェチとか言ってるくせに、オーケストラの中で音楽をリードする打楽器が上手というのは何となく分かるんだけど、たくさんの打楽器に囲まれて名人芸をする打楽器ストの上手さって、ただ唖然と見てる(聴いてる)だけでよく分からないんです。なので、凄いなぁと言う感想だけで、この演奏が素晴らしいのかどうかはよく分からないという体たらく。いや凄いなぁというのは素直な感想なんですけど。ただ、たくさんの打楽器が同じように演奏されて、個々の違う楽器の個性のカドがもっと際立っていたら良かったな、って思いました。
演奏後は指揮のボストックさんが、石若さんを讃えて、オーケストラの人たちの顔も優秀な学生を見る先生の顔、というのが普段の音楽会にない面白かったことです。

ブラームスのヴァイオリン協奏曲は、三輪さん。とても音程の良いきれいな音で弾く人でした。上手いと思いました。コンクールなんかに出れば、特に欠点がないので審査員に良い点を付けられて高順位にいく感じ。でもね。何か物足りないのよ。楽譜を丁寧に音にしてるんだけど、音になる前の、楽譜に音符が書き込まれる前の作曲家の魂への探求みたいな、ちょっと抽象的ですけど、そういう何かを掴むような格闘みたいな。なのかすでに答えのあるもの、答えを与えられたもの、を弾いている感じで、じゃあ、あなたのブラームスは?楽譜から何を読み取ってあなたはどう弾くの?という部分が弱いように感じました。減点式の審査なら高得点付けるけど、最終審査では上位にいかない、音楽にとって最も大事なプラス・アルファの魅力が足りないのがもったいないと思ったんです。彼女はとても良く考えていると思います。ただまだそれを表に出していくのができていないんだろうというのが素直な感想です。あとほんのちょっぴり。勇気を出して、殻を破って。

ホールを出ると、おじさんが若い人たちに小さな紙を配っていました。何かな?って一瞬思って、!!、そうか!出席票?聴くことは音楽大学の授業の一環だったのね。いいな〜。わたしも音楽大学で音楽の勉強してみたかった(なあんにもできないんですけど)。
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by zerbinetta | 2014-11-27 23:25 | 日本のオーケストラ

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