2012年 03月 10日 ( 1 )   

ステージ・ママ感涙 メリッサ・ハミルトン、エド・ワトソン「ロミオとジュリエット」   

10.03.2012 @royal opera house

prokofiev: romeo and juliet

kenneth macmillan (choreography)
barry wordsworth / oroh

melissa hamilton (juliet), edward watson (romeo)
thomas whitehead (tybalt), ricardo cervera (marcutio)
dawid trzensimiech (benvolio), ryoichi hirano (paris)
christopher saunders (lord capulet), christina arestis (lady capulet)
lara turk (rosaline), kristen mcnally (nurse)
sian murphy, claire calvert, pietra mello-pittman (three harlots), etc.


いよいよ、先日、スタジオ・リハーサルを観たメリッサ・ハミルトンさんのジュリエット・デビュウ。メリッサさんは高田茜さんと共に期待され注目されているソロイストのひとり。今シーズン、茜さんがオーロラ(怪我のため降板。ぐすん)と金平糖の精、メリッサさんがジュリエットと金平糖の精でロール・デビュウです。
若い人のデビュウを観るとき、ワクワクするよりもドキドキしちゃいます。特にメリッサさんの今日のデビュウは、リハーサルを観ているので平常心では観られないし、小さな巷の評判(みんなの意見というわけではないと思うのですけど)では、金平糖の精が全然ダメだったと聞いていたので、とっても心配していたんです。大丈夫かなぁって。メリッサさん、コンテンポラリーでは準主役で踊るの観てるけど、そんなに下手って見えないんだけど。それに、ロミオが当初の(リハーサルのときも一緒に練習していた)ペネファーザーさんが怪我で降板で急遽ワトソンさんに。これはデビュッタントにはちょっとかわいそう。
だから、兎が跳びはねるようなかわいらしくて速い音楽に乗って少女ジュリエットが登場したとき、わたしの心臓はドキドキの頂点。本人はもっと緊張してたかも知れませんが、ステージ・ママだって大変なのです。メリッサさんはかわいらしい系というより凄く美人系なのでちょっと大人な感じなのですが、ちょっと固い感じがしたけど、上手く踊れていてほーーっと一息。いいぞいいぞ、がんばれーー。

というわけで今日はメリッサさんのことばかり書きますね。と言いつつ、その前に、今日本当に素晴らしかったのは、ロミオのワトソンさんと、パリスの平野さん。このおふたりが、メリッサさんをしっかり支えます。ロイヤル・バレエの男性ダンサーって、縁の下の力持ち的な役どころが多いのだけど、その縁の下がとっても大事で、彼らによって女性ダンサーが生きるも死ぬもするんです。おふたりがしっかりメリッサさんを支えたからこその、メリッサさんの大成功デビュウ。特に、ワトソンさんは急な代役にもかかわらず、掌の上でメリッサさんを自由に踊らせる懐の深さを見せてくれました。まずはこのおふたりにブラヴォーです。

メリッサさんが良かったのは、パ・ド・ドゥ。相手がいるので特にやりやすいのか、堅さが取れてとてもきれいに踊っていました。リハーサルのときだめ出しされてたところもきれいにこなして、ちゃんとキスもお客さんに見えるようにたくさんしてたし(そっちの方だけキスをしたらお客さんに見えないよってトルティーヤ売りの人にだめ出しされてた。危うくコーチが見本を見せるところでした)。そして、意外だっ!と思ったのが、死体の演技の上手さ。これとっても難しいと思うんですよ。自分から飛んだり動かなきゃいけないんですけど決して、自分で飛んだり動いたりしたように見せてはいけないんですから。今まで、死体と言ったらコジョカルさんだと思ってましたが、今日からメリッサさんも付け加えることにしましょう。

あまり褒めてばかりいるのも、一方的なので、少しお小言を。メリッサさん、とっても上手に踊ったのだけど、でも、まだまだ踊っているという感じで、ジュリエットとメリッサさんの間に隙間があると思いました。それから、内面の表現が、例えば、第3幕でベッドに座って静かに決意するところ(全く動かないで)は、裡から湧き上がってくるものがあまり見えてこなかったです。
とはいえ、わたしが観ているジュリエットってロイヤル・バレエではコジョカルさんや、タマちゃん、マリアネラさんの最強バレリーナたちですからね〜、それしか知らない(あとABTでフェリさんとレイエスさんを観てますが)目で比べられちゃうと、ロール・デビュウ初日のソロイストさんにはちょっと酷ですよね。
でも、メリッサさんのジュリエットは、未来を約束されたような感じでした。これから踊りを重ねていくことで、もっともっと良くなっていくでしょう。それはもう確信。ぜひ、ステップ・アップを続けて、プリンシパルとして最強のジュリエットの仲間入りをして欲しいです。茜さんのライヴァル(?)だけど一緒に応援しなくっちゃ。

終演直後のメリッサさんとワトソンさん(ぶれててごめんなさい)
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セルヴェラさんのマキューシオはまさにはまり役♥
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ホワイトヘッドさんのティボルトはぶれない確信を持った血の気の多い青年
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メリッサさん、天にも昇る気持ちでしょう
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by zerbinetta | 2012-03-10 08:43 | バレエ